受験に先取りは必要か?
私は、以前にも先取り学習についての記事を書いてきました。
今回は、受験に先取り学習はもはや常識?!というお話です。。。
私立中学のカリキュラムは先取りです
公立の進学実績は軒並み下がり、今や私立の方がいいですね。。。
一部の公立高校は大規模な改革により進学実績を回復させたりしていますが、私立の方が圧倒的にいいです。
それは、
私立と公立のカリキュラムの差が進学実績の差となって表れているのです。
中高一貫校ならではのカリキュラム。
6年分の学習内容を5年に縮め、最後の一年はひたすら入試に焦点を当てます。
先取りです。
どこも私立はそのような体制をとっています。
灘中はもっとすごいです。
中1で数学は中学校の全範囲まで終わらせ、
中2、中3で高校2年生まで終わらせるという、スーパーカリキュラム。
それについていける子のみが通うことのできる学校というわけですね。
そのスーパーカリキュラムとスーパーキッズが、
あの素晴らしい進学実績を生み出しているのです。
よく見てみると面白いことがわかります。
中1の1年間で中学校の3年分を終わらせるのに対し、
中2、中3の2年間で高1と高2というのですから、
進度は明らかに遅くなっています。
簡単なところはさっさと終わらせて、難しくなったらそれなりの時間を使って学習していく、ということなのだと思います。
その考え方でいくと、
小学校の簡単なうちは、さっさと進めておくのがいいに違いありませんし、
中学校もそれなりにさらっと終わらせ、
難しい高校の勉強にじっくり時間を使った方がいいのだと思います。
簡単な内容でも難しい内容でも、同じように1年をかける。
その考え方の方がナンセンスです。
(義務教育を否定しているわけではありません…)
また、勉強は少しずつ難しくなっていくのではなく、
小学校、中学校、高校と階段状に難しくなっていきます。
その階段がつまづく原因です。
その階段をなだらかにするには、前もって先取りし、
余裕を持って取り組むことが何より有効なのです。
中学生の塾も先取りです
中学受験をせず、地元の公立中に行くとしても、先取りは無縁のことではありません。
たまたま塾の方からお話を聞く機会があり、
ちょっとびっくりしましたので、のせておこうと思います。
大学受験で差がつくのは数学!という話は以前にも書きましたが、
中学受験後について
中学生が通う塾にも灘中のような数学のカリキュラムがあります。
超進度の速いスーパーカリキュラムです。
入るためには、塾が定める基準をクリアしなければなりませんので、
誰でもそのコースに入れるわけではありませんが、
地元の公立中に通い、レベルの高い高校を受験しようと思っているご家庭には、
とても興味をひく内容かと思います。
そのコースに入って一生懸命勉強したなら、
私立の中高一貫校に行かなくても、いいところを狙えるだろうなぁと思いながらお話を聞きました。
もしそのコースに入りたければ、他の子よりも一歩リードした状態にしておかなければなりません。
中学受験組は、しなかった子と比べるとはるかに勉強してきているので、力もそれなりについています。
対抗するためには、それなりの学習が必要になってくると思われます。
仲良くしているお友達のお子さんは、残念ながら中学受験に失敗し、地元の中学に通っていますが、高校でリベンジするそうです!
逞しくて私は好きです。
そして、不合格になってしまってから、すぐに塾に通い始めました。
塾のカリキュラムを聞いたところ、やはり、
中学2年生までに中学3年生の学習を終わらせて、最後の一年は演習するのだそうです。
上記とは違う塾ですが、やはり先取りです。
受験を有利にすすめるためには、中学受験でも、高校受験でも、先取りは当たり前のことなのです。。。
ですから、ネットで先取りが悪のように書かれているサイトを見ると、少し不思議です。
今は全入時代。
受験せずとも大学まで行ける時代です。
どこでも良ければ、勿論先取りは不要ですね。
イソップ寓話のうさぎとかめ。
うさぎが休まず走り続けたら、絶対にうさぎが勝ちますね。
例えうさぎでも、休んだり怠けたりしたら勝てません。
先取りは、やり続けなければ意味がありません。
それはお忘れなく…!