先取り学習の弊害?やり方が間違っているだけでは?
私は先取り学習肯定派です。
やっていることは、
基本を2年先取りし、中学受験時(小4)から応用に取り組む
というもので、
難しい問題の先取りはしません。
難しい問題に取り組まなくても簡単な問題の2年先取りで、入塾した時から一番上のクラスにいけるからです。
よく先取りは、
・簡単な問題の先取りは意味がない
・そのうち追いつかれる
・応用問題を解かなければ力がつかない
と、先取りの是非についてはよく議論なされていますが、
誤解が生じないように、私の考える先取りについて、説明しておこうと思います。
①先取り学習は、先取りし続けなければいけません。
余裕があるからと立ち止まれば、いつか並び、そして追いつかれます。
イソップのウサギですね。
②先取りがある程度済んだら、深く勉強しなければなりません。(応用に着手)
応用問題が取れないと、本当の上位層の仲間入りを果たすことはできません。
基本がしっかりできているだけでも、それなりのところまではいけますが、そこから先にはいけません。。。
先取りには終わりがないのです。
いつまで?と言われたら、大学受験が終わるまで…でしょうか。。。
簡単な先取りをしても意味がない?
本当にそうですか?
一番下の子は今1年生で、先取り学習でまなびwithの3年生をやっています。
毎月新しいことを学びますので、最初に私が解説し、やり方を教えてから一人でワークを始めます。そのスタイルで、2学年上ですが普通に解くことができます。
我が家には、トップクラス問題集もあります。
トップクラス問題集(1年生)の「トップクラスにトライ(応用)」のページと2学年上のまなびwith3年生。どちらが難しいかわかりますか?
トップクラス問題集(1年生)の応用の方が難しいのです。
なんだ。じゃぁ、トップクラス問題集ができるようになった方がいいじゃない?と思う方は、先取りせずに実学年を掘り下げればいいと思います。
ただ、お子さんの学力にもよりますが、バツだらけになる可能性があります。
子供のレベルに合う問題集は、できない問題3割が限度。
それ以上だとやる気をなくしたり、苦手意識を持ったりして挫けます。。。
難しい応用問題というものは、人を選ぶのです…。
問題が解けなくても、悔し涙を流しながら解けるまで粘り続けるお子さんと、
難しい問題を面白がって楽しめるお子さんだけですね。
(この2タイプは、御三家狙える素質ありです!)
それ以外の子供は下手にやらせると嫌いになったり、苦手意識を持ってしまったりしてろくなことになりません。(無理強いは厳禁)
でしたら、簡単なものを先取りさせ、自分は得意だと思わせ、気持ちよく学習してもらう方が得策なのです。
人間得意なことはやりたがりますが、苦手なことは避けますからね。
先取り学習は、他の子より先に学習することで、楽に点数が取れ、優越感を感じることで精神的に余裕が生まれます。
気持ちよく勉強してもらうための学習方法と言ってもいいと思います。
そして、そのままやり続けてもらう。これが肝心です。
いつ応用力をつけるか?
中学受験される方は、小学校のうちに塾で応用力をつけていくので問題ありません。
中学受験されない方は、長期休暇を使って少しずつ進め、中学校では、私立中高一貫校に進学した方と差が開いていかないように、取り組んでいく必要があります。
先取り学習はメリットしかない
先取り学習は何度考えても、受験においてはメリットしかありません。
先取り学習がうまくいかなかったのは、正しく先取りできていなかったということです。
・先取りし続けること。
・ある程度先取りしたら、応用に着手すること。
ポイントはこの2点です。
先取りすることで、学校の授業をバカにしたり、周りのお子さんに迷惑をかけることがあるとするならば、それは先取りとは別の問題。
我が家は2年先取りで年中さんから一年生を始めましたが、
先取りしていることは、絶対にお友達に言わないように子供に約束させました。
子供なので、小さい頃はお友達に自慢したくなることもあるかもしれません。
でも、それはかっこ悪いことだと何度も言っています。
先取りは、中学受験に有利なためにやっていることで、うちは必要だからやっている、子供にはそう言い、本人達もそう理解しています。
人間の価値は勉強で決まるわけではありませんし、
中学受験が目的でも、大学受験が目的でもありません。
小さい人間にもなってもらいたくありません。
ただ、自分の掲げた目標に向かって努力してほしいだけです。
勉強は自分との闘いですから、お友達との比較も不要です。
先取り学習を始める時は、是非ひっそりと始められることをおすすめします。
周りに公言する必要はありません。
ひっそり始めて、こっそり勉強し、ガッツリ上位に食い込みましょう!