入試問題との相性
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秋から本格的に始動!
6年生の夏休みが過ぎ、秋に入ると塾も気合いを入れてきます。そして、親子もそれにつられるように気合が入ります。
そして、塾からは、受験する学校の過去問を解くように指示されるんですね。秋から次第に本番に向けてエンジンをかけ始めるのです!
なぜ秋から過去問を解くのか?それは、それ以前にやっても、難しくて点が取れず、意味がないからです。
どういうことかと言いますと、学力をつけた上で問題を解かないと、入試問題との相性を見極めることができません。自分の得点と合格ボーダーラインにどの位の差があるのか比較もできません。受かる可能性が高いのか。それとも、何か特別な対策が必要なのか。
過去問はその判断材料にするためなのです。
学校によって入試問題に癖がある
入試問題を見ると、その学校がどういう生徒が欲しいのか、よく表していると言います。
学校によってかなり違いますし、配点も含めて実に様々です。
当然、子供の向き不向きがありますし、得意分野と苦手分野もありますから、同じような偏差値でも、こっちの学校の点は取れるけど、こっちの学校は全然取れない!ということが起こりえます。
我が子の話をすると、模試で常に一桁(1番もあります)を取ってくる実力がありながら、受験者平均点すら取れずに、大きく割ってしまう学校もあるのです。(算数)
模試は大抵、算国2教科トップです。だから算数が苦手な訳ではありません。それなのに、全然取れないのですよ。
そんなことがあるの?と思うけれど、本当なんです。
その学校がどういう生徒が欲しいのか。その一言に尽きる気がします。入学試験は、その学校独自の判断基準なので仕方がありません。
ということは、偏差値が全然足りていなくても合格する可能性だってあるということ!
これが偏差値通りにいかない中学受験の怖いところであり、ひょっとしたら受かるんじゃないかって、親も熱くなってしまう原因の一つなんですね。
中学受験で、しばしば起こる番狂わせ。落ちたらどうしよう…。そういう不安は偏差値とは関係なく、誰もが感じていることでしょう。
ということで、我が家の不安は、「まさかの不合格」です。
常にトップだから、当然受かるでしょ!ってみんなから思われているのに落ちる!
本当にある話だから怖い…。(^^;;
学校選びに活かそう
同じ位の偏差値だったら入試問題の相性がいい方が、子供の合格確率は高くなりますね。入試日程が重なった時、どちらを受験するか。どちらもいい学校で最後に迷ったら、そういう観点で学校を選ぶのもありだと私は思います。子供も納得の上ですが…。
我が家の受験校選びは、実際そのような観点で選んでいます。本人も過去問を解いて、その感触はわかっているので、納得しています。
中学受験は作戦も大きく影響する気がします。子供は勉強することしかできません。作戦は親が立ててあげましょう。全く問題傾向が違うところをいくつも受けても、いい結果が出るとは思えないからです。
秋に過去問をやって初めて気づく相性
過去問は、受ける数だけ解かなければなりません。時間を計って本番と同じ様に取り組むので、時間がかかります。秋からの貴重な時間を取られてしまいます。同じ問題は出ませんし、過去問だけやっていても力はつきません。
現在5年生、4年生の受験予定のお子さんは、目標としている学校だけでなく、同じ位の学校をもう少し幅広く見学しておくといいと思います。現在あまり興味のない学校でも、6年の秋以降、候補に上がることもあるからです。
過去問をやって初めて、入試問題との相性に気づくのです!!
6年生の秋にもなって、慌てて学校見学しているのは、我が家くらいでした。まわりを見渡しても、6年生らしきお子さんは、ほとんど見かけませんでしたね。週末は、週テストと学校別の対策授業があるから当然です。
あまり興味がなくても、可能性がありそうな学校は、一応見ておく。結構大事かなぁと思います。行ってみたら、あら?結構いいじゃんってこともありますから。
追加合格の可能性は?
そして気になるのが追加合格者です。募集人数に満たないと追加合格を出します。合格者ボーダーラインと追加合格者の得点の差はわずか1、2点だそうです。
入試問題との相性があまりよくない学校は、例え偏差値が超えていても、ボーダー付近に位置していることもあるため、追加合格の可能性も考えておかねばなりません。
自己採点をして、ボーダーに近ければ、追加合格の可能性が高まりますから、学校からの電話を待つことになります。
合格発表があって、入金手続きをし、その後、制服の採寸があります。その時、募集人数に満たないことが判明すると追加合格が出ることがあるそうです。入学金の払い込み、制服の採寸、そこで大金を払った後に第1志望の学校から追加合格なんて…!なんとも悩ましいですね。
その時にどうするか。気持ちの準備だけはしておきたいものです。
気持ちだけじゃなく、お金も…!ですね。(^^;;
一体いくら使うことになるんでしょうか…?恐ろしいです。
試験が終わっても、最後の最後まで受験は続くのですね。