公立にはない私立の良さ〜 キャリア教育
私立は自由にカリキュラムが組める為、前倒しで学習することは周知の事実ですが、その他にも公立にはない、私立ならではの良さがあります。
その1つが、「キャリア教育」です!
私立のキャリア教育とは
キャリア教育とは、文部科学省の定義によれば「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」のこと。
具体的には、単に進路指導として、卒業後のアドバイスをするのではなく、職業体験をしたり、知識人を招いての講演会。輝かしく羽ばたいている先輩OB、OGを学校に呼んで講演会をひらいたりする。
子供達がこういった魅力的な人達に触れることで、自分の将来を思い描き、今後の動機付けをし、延いては勉強へのモチベーションへと繋がるように、中高6年間でこういった「キャリア教育」を散りばめる。
私立は、いち早くこのキャリア教育の導入に力を入れることで、将来に向けた目標設定、何のために勉強し、何を目指すのかという目的意識を持たせ、学校は、その子の学力育成やサポートに力を注ぐ!そして、それが、最終的に大学進学実績の良さに繋がっているというのです!
開成の「ようこそ先輩」。桜蔭の「キャリア講演会」。官公庁、法曹界、科学技術分野、様々な世界で華々しく活躍する先輩方を多く輩出しているために、キャリア教育のモデルに困ることはない。渋幕の高校卒業後、海外大学に進学する流れについても同じことが言える。ハーバード大学やその他海外大学に進学した生徒を日本に呼び寄せて、在校生の前で講演させているのです。在校生は大いに刺激を受け、目指す人が増えることは想像するに容易い。そして、海外大学の合格実績も年々数字が上がっていくというわけです。
どれだけキャリア教育が重要かおわかりいただけたでしょうか?子供にも学校側にも、双方にメリットがあるのです!
公立も「キャリア教育」に力を入れるべき
私は中高と公立だったため、それを知った時は本当に羨ましいと思いました。
私の時代は進路指導はあったが、担任との面接のみで、文系理系の選択を聞かれたくらいで、特に将来について話し合った記憶もなければ、将来のヒントをもらった記憶もない。そういう時代だったといえばそれまでだけど、少しでも偏差値の高い大学へ。そういう時代で、自分の得意なことを伸ばして武器にするとか、それを生かした職業は何が考えられるのか?そういった自分への追求をすることなく、偏差値で全てを決め、将来は無計画なまま進みました。
そして、そのツケは長い期間を経て、いつか払わされるもの。本当にやりたくてその仕事をやっている人と、やりたくないなーと言いながらやる人。どちらがいい仕事をするかといえば、前者に決まっているでしょう?仕事の出来栄えが違ってくるに決まっている。
中学生で色々な職業を知ることは不可能で、親だって色々な職業を体験しているわけじゃないから、全てを教えることはできない。こういった私立の取り組みは、素晴らしい。その講演会、子供だけでなく是非、私も聞いてみたい!触発されることがいっぱいありそう!
お金を払った分、私立の方がきめ細かい。
何も私立は、小難しい知識を得る為に行くのではない。私立の合格実績は、学校のカリキュラムと子供達が早い段階で自分の方向性決め、それに向かって努力ができるような環境を整えた「結果」なのだと私は思う。
「キャリア教育」に重点を置くならば、「中学受験は必要!」だと私は思います。