ネットで合格発表は味気ない…

インターネットで出願できる学校が増え、学校に出向かなくても色々なことが済むようになりました。便利になりましたね。そして、ネットで出願する学校は、ネットで合格発表もします。入学金の払い込みもネットで済むので、ポチッとするだけです。便利といえば、便利かもしれません。

ネットで不合格とわかれば、わざわざ行く必要もないですし。一応、学校の掲示板で確認するように書いてはありますけどね。

ただ…。

思っていた以上に、味気ないです…。

合格しても、あまり喜びが込み上げてきません。

実感が湧かないんです。

今後益々、ネット出願は増えるので、避けて通れないことではありますが、個人的には、合格発表は落ちても受かっても掲示板で見たいです。

我が家は全て、掲示板で合否を子供に確認させました。

自分のことは自分で。

受験したのは子供なんだから、その確認も子供で。

私のポリシーです。

掲示板の前に人がほとんどいない合格発表

入試本番は一斉にスタートし、同じ時間に終わるので、送り迎えの親で学校の前はごった返します。

試験が終わると、どこの学校も受験番号によって退出時間をずらして解散します。子供が校舎から出てくるのを、親は不安な様子で今か今かと待ち構えているんですね。

出てきた子供を見つけ、一緒に帰る。行きも帰りも駅までの道は親子の列で埋め尽くされます。ゾロゾロゾロゾロ、親子の列。両親揃って子供に付き添っているお宅もかなり多いです。

一種の名物というか、お祭りに似たものを感じます。

ところが…

合格発表の日は疎らなんです。疎らどころか、ポツンポツンと人がいる程度。ものすごく寂しい感じなんです…！

紙を貼り出した瞬間は人がいるかもしれません。でも、少し時間がズレると、もうほとんど人がいない状態です。

ネットで合格者番号が見れるので、落ちていれば来ないですし、抑えで受験している人は、すぐに合格証書を取りに来ません。

倍率3倍だったとしても、入試時の3分の1の人は合格して、合格証書を取りにくるはずなのに、一体どこに行っちゃったんでしょうか？不思議なくらい閑散としています。

我が家が受験したうち2校は、寂しい合格発表でした。

学校に着いて掲示板を見に行きましたが、そこにいたのは、2組の親子のみ！

そこには、祝賀ムードなんてありません。

今思い出しても、閑散としていて、寂しい感じだった記憶しかありません。

開成もインターネット出願になりましたから、桜蔭もそのうちなりますね。ネットで合否がわかるようになれば、合格発表日の様子は、桜蔭も変わってしまうでしょう。ちょっと残念ですね…。

便利だけど、味気ない。

時代の流れには逆らえないけど、昔からのやり方の方がアジがあっていいこともある。

何でもかんでも新しくするのは、好きじゃない。

桜蔭の制服。私は好き。

色々言われているみたいだけど。

いいじゃない？

校章も好き。可愛い。

世間の要望をどこまで取り入れて、どこを守るか…。

伝統校は、これから益々決断に迫られるんだろうな。

全部が同じだったらつまらないじゃない？

古さの中に良さもある。

我が家が受験した中で、自分が昔から知っている合格発表は、桜蔭だけだったから…。合格発表はやっぱりこうでなくちゃ！そう思ったから…。

新しいものを取り入れつつも、大事なものは守ってほしい。

ネットで出願になっても、合格発表はずっとこうであってほしいな〜！

と私は思います…。